新生児発達フォロー外来|西川口えがおのクリニック|川口市西川口の小児科・皮膚科

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新生児発達フォロー外来

新生児発達フォロー外来|西川口えがおのクリニック|川口市西川口の小児科・皮膚科

新生児・乳児発達のご相談

新生児・乳児発達のご相談

お子さまの成長は個人差があります。当院では健診で気になる症状のある方の丁寧なフォローと発達についてのご相談を専門外来で行います。
35〜36週 prenearterm出生の早産児、2,000g台出生の低出生体重児(2,500g以下出生)のお子さまは、NICUでは正期産に近く、わりと順調な経過で退院を迎えるため、1〜3ヶ月程度で病院の経過観察が終了になり、あとはかかりつけ医の健診で経過観察、となることも多いです。
ただし、自治体の健診は予算が限られるため、比較的充実した自治体でも本来小児科で必要とされる健診月齢をすべて賄えることは難しいです。

当院ではその分を「えがおの健診(有料健診)」で賄っておりますが、その中でも少し発達に関して気になる方や、ご両親の心配がある方などは、もう少しこまめな経過で発達の経過観察が必要になる方もいらっしゃいます。
発育(身長・体重・頭囲)の経過が標準の成長曲線から離れがち、首のすわりがもう一息、おすわりが安定しない、はいはいをしない、つかまり立ちや伝い歩きがなかなか始まらない、目線が合わない、人見知りをしない、言葉でのコミュニケーションがうまくいかない、など
少し気になる症状のある方、 修正月齢できちんと評価が必要な早産児の方、発達がゆっくり目の方を中心に3歳までの経過をご相談いただけます。

治療支援が必要な段階ではないけれど、このままの自宅での育児のみで大丈夫か心配な方を、適切なタイミングで専門施設へのご紹介など治療介入をしたり、より発達が促されるようなサポートをするための外来です(知能検査など発達検査や、投薬は行っておらず、神経発達外来ではございません)。

完全予約制になりますので、受付まで随時お申し込みのご相談をお願い申し上げます(予約状況やお子さまの状況によって、えがおの健診でご案内することもございます。ご了承ください)。

このような症状と疾患の方はご相談ください

  • 体重や身長の増え方がいまいち。または大きすぎる
  • 発達に問題はないが頭囲のみ大きい
  • 人見知りをしない、目線が合うような、合わないようなはっきりしない
  • 目安の月齢の運動発達(首が座る、寝返り、お座り、はいはい、つかまり立ち、伝い歩きなど)が遅れている気がする
  • 有意語が出ない

など、お子さまの成長や発達について、ご心配なことなどありましたらご相談ください。

シナジス外来

ハイリスク児RSウイルス感染による重篤な下気道疾患の発症を抑制します。
接種をご希望の方は、お電話もしくは受付でご予約を承っております。
2024年度のRS流行期は4/1〜開始の予定です。
当院でシナジスの接種をご希望の方は、主治医より紹介状をお持ちの上、今年度接種対象者であることの確認をさせていただいてからご予約をとらせていただきます。

シナジス(パリビズマブ。保険適応)

対象;RSウイルス感染流行初期に

  • 在胎期間28週以下の早産で、12ヶ月齢以下の乳児
  • 在胎期間29週〜35週の早産で、6ヶ月齢以下の乳幼児
  • 過去6ヶ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けたことがあり、24ヶ月齢以下の乳幼児
  • 24ヶ月齢以下の血行動態(心臓や血流)に異常のある先天性心疾患(CHD)乳幼児
  • 24ヶ月齢以下の免疫不全を伴う乳幼児
  • 24ヶ月齢以下のダウン症候群の乳幼児

シナジスは遺伝組み換え技術によって作られたRSウイルスに対するモノクローナル抗体です。ワクチンではありませんので、通常の予防接種と同時に注射が可能です。抗体そのものを体内に取り入れ、RSウイルスの増殖を防ぎます。
翌年の春頃まで定期的な接種(1ヶ月に1回)が必要になります。

RSウイルス感染症

RSウイルスとは、1年を通じて流行しますが、主に9月〜2月の秋から冬に流行する風邪ウイルスの一種です。年長児〜成人がかかった場合には、風邪のように鼻水や咳程度の軽い感冒症状ですむことがほとんどです。
一度RSウイルスにかかったとしても、一生涯の免疫が得られるわけではないため、何度もRSウイルスにかかる可能性はあります。
RSウイルスは、生後6ヶ月以下、特に3ヶ月未満の赤ちゃんを中心に重症になりやすく、下気道にまでウイルスが広がって、急性細気管支炎や肺炎などの重症呼吸器感染症を引き起こすことがあります。

診断は鼻咽頭用の迅速抗原キットで行いますが、重症化リスクのある1歳児未満の乳児にしか保険適応になっておりません。
また、RSウイルスに対して効果がある特効薬も存在しません。
そのため、対症薬を内服しながら、水分と栄養をとり、回復を待ちます。乳幼児の場合、鼻水をこまめに吸引する必要があります。呼吸障害が強くなった場合には、病院で気管支を拡げるネブライザーなどの治療を行います。

重症度に応じて、時に入院の上、酸素・加湿・人工呼吸管理等を行います。
ご家庭では、しつこい加湿を心がけ、授乳は少量ずつ頻回に、こまめに行ってください。

再診の目安

  • 乳児のお子さまでも38.0℃以上の発熱
  • 呼吸困難による入眠不良
  • 授乳量が少量頻回にしても1日でならして通常の半分以下
  • チアノーゼが出るとき

 ⇨早期の再診をお願いします。

軽快後も半年くらいは気道過敏性が上がりやすく、喘息に移行しやすくなるため、風邪をひいたりして、咳がひどい時は早めの再診をお願いいたします。
また、基礎疾患のある赤ちゃんにはRSは非常にハイリスクとなるため、RS流行期に入った際に対象者であれば8ヶ月間RSウイルス感染による呼吸器感染症の重症化を抑制するためのモノクローナル抗体(シナジス)を定期的に筋肉注射していきます。
完全にRSウイルス感染症に罹患することを予防することはできませんが、シナジスを注射しておけば、たとえRSウイルスにかかったとしても重症化を防ぐことが期待できます。